REASON

推奨理由

昨今の時代、歯科健診が必要な理由を統計を通してご説明いたします。

推奨理由

歯科健診を推し進める理由

現代社会において「健康」は生きるためにも働くためにも重要な項目です。統計調査の結果、歯に関する医療は今後見直していける可能性が多く存在します。

推奨理由は主に以下の問題が挙げられます。

1.歯科医療費の現状

健康保険組合連合会の調査によると、平成28年度の医療費(調剤を除く)は約2兆9,646億円(1,260組合)になっており、疾病大分類別では歯科医療費(歯及び歯の支持組織の障害)が約4,291 億円(14.5%)と最も高くなっています。

歯科医療費の現状

参照:健康保険組合連合会 平成28年度歯科医療費の動向に関する調査分析
https://www.kenporen.com/study/toukei_data/pdf/chosa_h30_08.pdf

2.歯科健診の重要性

厚生労働省の年次推移表によると、毎日2回以上歯磨きする人の割合は、1969年の16.9%から2016年では77.0%に増加しており(図A)、歯磨きの習慣が根付いてきている言えますが、4mm以上の歯周ポケットがある人の割合がどの年代でも増加しています(図B)。

歯を磨く習慣は高くなってきているにも関わらず、歯周病になる人が増加しているということは、歯ブラシでは取りきれていない歯垢を、本人も気づかないため、歯科医院にも行かずに放置している人が多いと言えます。

歯磨きの割合 歯周ポケットの割合

参照:厚生労働省 平成28年歯科疾患実態調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-01.pdf

3.健診回数が多いほど、口腔内が健康な人の割合が増加

公益財団法人ライオン歯科衛生研究所の調査によると、歯科健診の回数が多くなっていくことで、口腔内への意識が高まり、毎日の歯磨き習慣が向上し、虫歯の人が減少・歯肉が健康の人が増加することがわかりました。(図C)

健診回数が多いほど

図C:歯科健診の回数と口腔内の健康度の関係
https://www.lion-dent-health.or.jp/business/activity/

4.健診回数が多くなると、歯科医療費が抑制

公益財団法人ライオン歯科衛生研究所の調査によると、歯科健診をした回数が多いと、年間歯科医療費が抑制されていきます。

図Dでは健診回数によって累積歯科医療費の差が広がっていく様子がわかります。

単年度でも、健診回数少グループ(0~1回)は初年度10,487円だった歯科医療費が6年後には12,664円(95,820円 - 83,156円)に上がりましたが、健診回数多グループ(4~6回)は12,022円が9,822円(67,876円 - 58,054円)に下がりました。

歯科医療費が抑制

図D:歯科健診回数と累積歯科医療費の関係
参照:公益財団法人ライオン歯科衛生研究所 企業向け歯科保健活動ページ
https://www.lion-dent-health.or.jp/business/activity/